NHKは2日、「みんなのうた」で放送し、DVDとビデオで販売したアニメ映像の一部にファミリー向けに不適切な表現があったとして、映像を修正して購入者に送ると発表した。

 修正するのは81年に制作され、09年まで何度か放送された「コンピューターおばあちゃん」の映像。外部のアニメーターが制作し、女性の胸や尻、下着姿の写真計3カットが、いろんな映像が約15秒間連続して登場する間に、0・1秒ずつ使われていた。NHKエンタープライズが04年に発行、通信販売したDVDセットなどに収められ、購入者が今年2月に指摘した。

 同局によると、何でもできて、酸いも甘いも知っているおばあちゃんを表現するため、外部の制作者が挿入したと説明した。0・1秒という一瞬の映像のため、指摘されるまで気付かなかったという。映像修正について、NHKは「現在の視聴環境などを考え、よりふさわしい表現を取るべきだと考えた」としている。

 [2010年4月3日7時30分

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