フジテレビ系月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」に出演中の女優武井咲(えみ=17)が、テレビ朝日系ドラマ「アスコーマーチ!(仮)」(4月スタート、日曜午後11時)で連ドラ初主演することが7日、分かった。女性コミック誌「YOU」(集英社)に連載中の同名漫画の映像化で、武井は男ばかりの県立明日香工業高校(通称・アスコー)に入学した女の子、吉野直を演じる。資生堂「マキアージュ」などのCM出演でも注目される美少女が、油まみれの工業高生になる。

 「主演のお話を頂いた時はびっくりしました。『私で出来るのかな』という不安はありますが、今はワクワクドキドキな気持ちでいっぱいです」。08年の映画「櫻の園」で女優デビュー。「大切なことは-」では、約800人参加のオーディションを勝ち抜いた。三浦春馬が演じる高校教師と関係を持つ生徒という難しい役柄で、確かな演技力を証明。17歳の若さで連ドラ主演を決めた。

 武井が演じる吉野直は、あこがれの女子高に不合格。補欠入試で入ったアスコーでは、クラスの女子は自分だけ。男子の中に入っていけない孤独感を味わいながらも、友情や恋を育み、成長していく。「男子ばっかりの学校なんて、行きにくいだろうな…。そんな戸惑いもドラマで表現したい」と力を込めた。

 横地郁英プロデューサーは「美しくて格好いい女子工業高校生という違和感を表現するのに、武井さんはピッタリ。初主演という新鮮さも、新年度の4月クールに最適」と武井の起用理由を説明した。女優デビュー4年目の成長株が初主演ドラマをステップに、さらに飛躍しそうだ。

 [2011年2月8日7時50分

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