俳優小栗旬(28)がカッパに、山田孝之(27)が星に変身する。人気ギャグマンガ原作で、7月からTBS系深夜に連続ドラマ(全10回)で放送し、来年2月に映画化する「荒川アンダー

 ザ

 ブリッジ」に2人が出演することが6日、分かった。小栗はカッパの着ぐるみで荒川に住む「村長」役、山田は自称ロックスターで星のマスクをかぶった「星」役を演じる。

 主演林遣都、ヒロイン桐谷美玲で、ほかにも城田優、片瀬那奈、安倍なつみら異色キャストが発表されてきた「荒川アンダー」で、「誰が演じるのか?」と最も注目されていた、村長と星役の2人が判明した。ふたを開けてみれば、これまでに連ドラ、映画で主役を演じている人気俳優の小栗と山田だった。

 小栗が「原作が非常に面白く、村長は本当にやりたくてやらせていただいた」と、自ら名乗り出てつかんだ役だった。一方、山田は「旬君から『面白い役がある。俺はカッパやるんだけど、お前星やらない?』と話をもらいました」と明かした。

 ハチャメチャな設定のギャグストーリー制作を楽しむ役者、スタッフらは、撮影2日目にして全員で飲み会を開くなど、現場の雰囲気が最高だった。ただ、着ぐるみとかぶり物に挑む2人には、厳しい毎日も待っていた。顔の特殊メークは、毎日撮影前に2時間半。小栗は「寒い日も暑い日もウエットスーツと、ノリ漬けされた顔の不快感といったら、たまらなかった…」。山田は「頭がかゆくても、ずっとかけなかった…」。声をそろえて「こんなきついと思わなかった」。

 ただ、小栗は「パート2が出来たらいいなと思うくらい面白いものができたと思います」と自信ありげに言葉を締めた。

 まずは、TBS系では7月26日深夜0時55分から毎週火曜に、MBS系では同30日深夜0時30分から毎週土曜に、全10回ドラマで放送される。フィナーレは、来年2月の映画全国公開。実写化で、どこまで原作の世界観が再現されているか、楽しみだ。

 ◆「荒川アンダー

 ザ

 ブリッジ」

 漫画誌「ヤングガンガン」で04年から連載。昨年にはテレビ東京系でアニメが放送された。一流企業御曹司の主人公リクと、自称金星人の美女ニノ、荒川河川敷に住む奇妙な住人によるギャグストーリー。ほかの共演者も、高嶋政宏、上川隆也、井上和香ら多彩な顔触れがそろう