KAT-TUN亀梨和也(25)主演舞台「ドリームボーイズ」(9月3日開幕、東京・帝国劇場)に、同じKAT-TUN田中聖(25)と中丸雄一(27)が出演することが14日、都内で行われた制作会見で発表された。同舞台は帝劇100周年記念公演で、KAT-TUNは今年5周年。3人のスペシャルタッグは「勝運(かつうん)」と命名され、定番のフライングを一新するなど、記念イヤーにふさわしい内容を目指す。

 「ドリームボーイズ」の初演は04年。ほぼ毎年上演され、亀梨が07年から単独主演しているが、田中は3年ぶり、中丸は5年ぶりに出演となる。

 座長の亀梨は、同じKAT-TUN2人の参加に「同じグループのメンバーと同じ舞台に立つことは今後きっとないでしょうし、貴重な時間になると思います。帝劇100周年記念公演として、このキャストがスペシャルです」と胸を張った。

 あくまでも同舞台限定だが、3人はグループ名にあやかり、スペシャルユニット「勝運」を“結成”した。「勝」と「運」を名前に込めて世界に勇気を届けたいと、ジャニー喜多川社長が命名した。メンバーはKAT-TUNを結成した10年前、グループ名の由来を「めくればめくるほど物語が出てくるカートゥーン(漫画の英訳)と勝っていく運があるグループ」と聞かされたという。

 中丸は「KAT-TUN3人ならではの内容にしつつ、前向きになれる充実した内容にしたい」。田中は「本当に改名するわけじゃないけど、帝劇から笑顔を広げて、勝ちを運べれば」と気を引き締めた。

 100周年記念公演にふさわしく、内容もスケールアップ。上海雑技団から指導者を招き、亀梨は新しいフライングの習得に取り組む。フライングを習得後は舞台前に約1週間練習していたが、新しいフライング習得には1カ月を費やす予定だ。亀梨は「100周年にふさわしいもので、見どころの1つにしたい。野球でついた筋肉が邪魔になるので、肉体改造もしないと」と意気込んでいる。

 KAT-TUNは今年5周年。全国5大ドームをまわる記念ツアーは、東日本大震災の影響から延期が決定した。亀梨は「気持ちの中では、この舞台がグループにとって、5周年記念の第1弾、というのもあります。3人でグループを背負って出てきているし、お客さまの前に立てることが喜びなので」。3人は舞台に立てる喜びをかみしめながら、グループと帝劇の記念公演に向けて全力を注ぐ。【近藤由美子】