女優米倉涼子(36)が国税局査察官を演じたテレビ朝日系ドラマ「ナサケの女~国税局査察官」のスペシャル版が今冬、放送されることが8日、分かった。医療脱税をテーマに、35歳独身の“ナサケの女”の恋模様も描かれ、米倉自身初めてという白無垢(むく)姿を披露するという。

 昨年10月期の木曜ドラマとして放送された同作は最高視聴率17・6%、平均視聴率13・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好評を博した。「脱税するヤツは、日本の道路を歩くな!」と威勢のいいたんかを切り、悪質な脱税者を情け容赦なく追い詰める“マルサの女”松平松子を、米倉がコミカルかつシリアスに演じた。

 新作では聖域ともいわれる医療脱税にメスを入れる。松子はあるニューハーフパブと、そこに通う大病院長の娘から汚れた金のにおいをかぎつける。しかし、店に踏み込んだ際に暴行を受けて負傷し、運び込まれた大病院で運命の出会いを果たすが…というストーリーだ。

 米倉は「『ナサケの女』の共演者とは本当に気が合うので、また同じメンバーでドラマを作れることになって、これからの撮影がすごく楽しみ」と続編を待ち望んでいたという。「今回も松子は踊ったり、コスプレ風のことをしたり、さらには連続ドラマではなかった、女としての心境をのぞかせたりと大活躍します」とPRした。

 初めての白無垢については「暑いし、重いし、もう白無垢は着なくてもいいですね」と苦笑いするが、ドレス姿とはまた違った、美しい花嫁姿は本作の見どころだ。果たして松子が恋に落ちる相手とは誰なのか、本当に嫁入りしてしまうのか、注目を集めそうだ。