10日に肺がんで亡くなった脚本家市川森一さん(享年70)の東京での告別式が21日、東京・青山葬儀所で営まれ、「賛美歌」と代表作「ウルトラセブン」「傷だらけの天使」などのテーマ曲が流れる中、松本幸四郎、三田佳子、竹下景子、秋元康氏、石原伸晃氏ら600人が参列した。

 脚本家山田太一氏(77)が葬儀委員長として弔辞を読んだ。「『淋しいのはお前だけじゃない』ですごい作家が現れた。嫉妬が湧く余地もなく、感嘆したのを覚えている。かけがえのない、センチメンタルな作家はもういない」。

 「淋しいのは-」に主演した西田敏行は「ものすごいパワーをもらった。僕は市川さんの作品で育った俳優」と感謝を口にした。

 役所広司は「全ての作品が僕の財産。そちら(天国)で役を用意しておいてください」と、恩師へ最後の別れを告げた。