劇作家で俳優の野田秀樹(56)が作・演出・出演する舞台「THE
BEE」の世界ツアーが5日(現地時間)、米ニューヨークのジャパン・ソサエティー内のオーディトリアム劇場で初日を迎えた。各国から先鋭的作品を招待する「アンダー・ザ・レイダー・フェスティバル」の開幕作品として上演され、カーテンコールでは拍手が鳴りやまなかった。
同作は01年9月11日に発生した米同時中枢テロとイラク戦争に触発された野田が、06年にロンドンで発表したもの。妻子を人質に取られた平凡な会社員が、自分も犯人の妻子を人質にとるという報復の連鎖を描いた作品は、日本でも演劇賞を総なめした。世界ツアーは「『9・11』から10年経たニューヨークで上演したい」という野田の熱意が実って実現。ニューヨーク公演初日の前夜は眠れなかったというが、「初日の芝居は非常にいい出来だったので、今までやってきたことが間違いなかったと確信できた」と手ごたえを得た様子だった。
初演同様、英女優キャサリン・ハンターも参加する英語上演。ツアーはニューヨーク公演後、ロンドン、香港、東京と続き、東京公演は2月24日から水天宮ピットで開催する。
野田は「1人で海外に飛び込んで、海外の人たちと始めた。間違っていることもいっぱいあったけど、続けてみることで今の成果につながった。今後、日本でやっている大きな作品を、日本のカンパニーで海外に持っていきたい」と夢を語った。4月から始まる「日本版」では、宮沢りえ(38)ら日本人出演者が舞台に立つ。




