テレビ朝日系「モーニングバード!」などに出演中のフリーアナウンサー羽鳥慎一(41)が2日、離婚した。この日、都内の区役所に離婚届を提出した。一般人の妻(40)とは、16年間連れ添ってきたが、昨年4月のフリー転身後、アロマセラピストでもある妻とすれ違いの生活が続いた。互いの仕事に集中するため、離婚を決意した。長女(14)の親権は元妻が持つ。

 放送業界でも、おしどり夫婦と思われていた羽鳥アナが電撃的な離婚をした。この日、都内で取材に応じた羽鳥アナは「昨年4月にフリーになってから、仕事に割く時間が長くなって、家庭のことが優先順位として低くなってしまいました」と経緯を明かした。日テレ局アナ時代は、昼に帰宅し、午後9時には就寝する生活で、家庭にいる時間が長かった。フリー転身後、朝のレギュラー番組は、午前5時20分開始の「ズームイン!!SUPER」から、午前8時開始の「モーニングバード!」に変わり、帰宅時間が遅くなった。「昼は打ち合わせ、夜も関係者の方々との会食が増え、家庭で過ごす時間が減っていました」。

 生活スタイルの変化に元妻は不満を漏らすことはなかったという。約5年前から始めたアロマセラピストの仕事が順調で、最近も著書を出版。日本アロマ環境協会の役員を務め、多忙な毎日を過ごしていた。

 「一緒に過ごす時間も少なく、距離を置いた方が、互いがやりたい仕事を思う存分やれるのでは」と、昨年から話し合いを続け、年明けには結論が出たという。離婚についてさらに具体的な話は3月から進めた。「互いに嫌いなわけでもなく言い争うこともなく、憎しみの言葉を言われたことも一切ありませんでした」。中学3年生の1人娘も両親の決心に理解を示しているという。「働くお母さんが好きだし、目いっぱい仕事ができるようになるなら止めないよ」と言われた。親権は元妻が持ち、羽鳥アナが自宅を離れる形をとる。

 離婚原因に双方の男女関係があるのかという問いかけには「もちろん、ないです。妻もないと思います。もしあったら、すごいびっくりします」と否定した。フリー転身時、元妻は反対しなかった。「フリーにならなければと考えても、たらればですし、お互い一生懸命に仕事がしたいだけ。今まで以上に頑張ります」と話した。

 ◆羽鳥慎一(はとり・しんいち)1971年(昭46)3月24日、埼玉県生まれ。94年に早大卒業後、日本テレビ入社。「ズームイン!!サタデー」の司会やプロ野球中継の実況などを担当。03年「ズームイン!!SUPER」のキャスターに。「人生が変わる1分間の深イイ話」など人気番組を多数担当。11年3月末に同局を退社しフリーに。同4月からテレビ朝日系「モーニングバード!」の司会。182センチ。A型。