東方神起やSUPER

 JUNIOR(以下SJ)らが、K-POPの進化を世界にアピールした。韓国大手芸能事務所「SMエンターテインメント」所属のアーティスト7組が集結した音楽イベント「SMTOWN

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 TOUR

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 LA」がこのたび、米ロサンゼルス近郊アナハイムで開催され、約1万2000人を動員。SMTOWNの米公演は3回目で、東方神起、SJ、少女時代らはグーグル本社でのライブにも参加した。これらの模様も世界にネット配信された。

 米国でも東方神起、SJの人気は絶大だった。ライブ序盤で2組が続いて登場すると、早くも場内の興奮は最高潮に達した。NHLアナハイム・ダックスの本拠地として氷が張られるホンダセンターも、この日は異様な熱気に包まれた。イントロが流れると舞台へ駆け寄るファンも続出。東方神起ユンホ(26)は「仲間たちとこの場に立てて本当にうれしいです。みんながNO・1だよ!」と叫ぶ声も歓声にかき消された。

 SMTOWNならではの豪華コラボレーションも実現した。東方神起チャンミン(24)とSJのキュヒョン(24)がデュエットし始めると、悲鳴のような大歓声が響いた。ロス在住の女子高生(17)は「初めて見に来たけど、まるでドラマを見ているみたいだった」と引き込まれていた。

 SMTOWNは08年にアジア圏で開催後、10年にロスに初上陸。パリ公演を経て昨秋にはニューヨーク公演を成功させた。この日の公演もフェイスブックとの提携で専用アカウントを設置。画像などが公開され、世界各地から見られる環境が整えられた。

 公演翌日には東方神起、SJ、少女時代ら9組のアーティストがシリコンバレーにあるグーグル本社でライブを実施。この模様もユーチューブを通じて世界に配信された。SMTOWN公演前に行われた会見で、SJのイトゥク(28)は「エキサイティングなパフォーマンスを披露して、これからもK-POPがグローバルに活躍できるように貢献していきたい」「ジャスティン・ティンバーレイクやジャネット・ジャクソンの振付師を韓国に招くなど、新しい物を取り入れていくことがK-POPのさらなる人気につながってくれると思います」とも話し、進化し続けるK-POPをアピールした。

 フェイスブックやユーチューブなどを最大限に活用するのは韓国エンタメ界の特徴。K-POPは世界的企業をも巻き込みながら、拡大を続ける。【今西孝江】

 ◆SMTOWN

 韓国の大手事務所、SMエンターテインメントの所属アーティストによる音楽イベント。08年にソウルと上海、09年にバンコク、翌年にはソウル、ロス、上海で開催。11年に日本初上陸。パリ公演後に東京ドームで3日間連続開催し、15万人を動員した。10月にはマディソン・スクエア・ガーデンでのニューヨーク公演を成功させた。今後、6月9日に台湾、8月4、5日に東京ドーム、同18日にソウルで公演を予定。