新派名作撰「葛西橋」「舞踊

 小春狂言」(10月6~26日、東京・三越劇場)の会見が7月31日、都内で行われた。世間に背いてまでも愛を貫いた男女を描いた「葛西橋」で3役早変わりに挑む市川春猿(41)は「早変わりというよりは、3役を分けて1つ1つじっくり作り上げて演じ、内面で見せたい」と言えば、市川月乃助(43)は「リアルなぬれ場もあって、男同士の女形さんとやるには見せ方も研究しないといけない。こんな役は初めてで複雑」と話した。