お笑いタレント桜塚やっくん(37=本名・斎藤恭央さん)が6日、遺族と無言の対面をした。5日夜、山口県美祢市内の中国自動車道で事故死。死因は心臓破裂で、車を運転していたのは桜塚さんだった。一夜明けたこの日、両親と実兄が山口県警山口南署で遺体を桜塚さんと確認。夜には横浜市内で取材に応じ、父親が「顔はきれいだった」などと明かした。また取材で、桜塚さんが次期横浜市議選への立候補を検討し、政治家を志していたことも分かった。

 複数の関係者に政治家になる夢を語り、実際に次期横浜市議選(15年春)の出馬を検討していた。ものまねタレントのアントキの猪木(40)はこの日、取材に応じて桜塚さんの志の一端を明かした。「異常な事件が起こるたびに、『日本の若者を変えたいんだ』と熱く語っていました。商売がうまくいかなくて、原点に立ち返って、『人の役に立ちたい』と考えるようになったと思います」。

 猪木は、政界との接点のなかった桜塚さんのために、政界関係者を紹介する予定だったという。「政治のツテを探してた。『政治を勉強したい』『横浜市議選にも出る』と。だから今度(政治関係者を)紹介しましょうかと」。

 美女♂menZの所属事務所代表取締役でアーティストのKAZUAKI(年齢非公表)も「政治に興味を持っていました。(衆院議員の)東国原英夫さんとも知り合い、影響を受けたようです。『人のために何かをしたい』『冷えきっている日本の状況を何とかしたい』と話していました」と明かした。

 突然の死で政治家になる夢はかなわなかった桜塚さんだが、KAZUAKIは「ファンに支えられた彼の意をくんで、落ち着いたら、皆さんにきっちりお礼を考えてます」と、追悼イベントの開催を約束した。