昨年12月に亡くなった歌舞伎俳優中村勘三郎さん(享年57)の納骨式と一周忌法要が27日、東京都台東区の西徳寺で行われた。妻好江さんはこれまで約1年間、勘三郎さんの遺骨を自宅に安置していたが、先月のメモリアルイベントで、孫七緒八ちゃん(2)がしっかりした踊りを披露したことで安心も芽生え、納骨を決意したという。33回目の結婚記念日でもあり、歌舞伎公演がないこの日の法要を決めた。

 長男中村勘九郎(32)次男中村七之助(30)らが参列した。勘九郎は「父のいない1年が過ぎてしまいました。こんなに早く感じる1年はありませんでした。これからは七之助、七緒八、皆で手を取り合って歌舞伎の道に精進したい」とあいさつした。西徳寺には先代中村勘三郎さん夫妻も眠っている。

 この日は尾上菊五郎、松本幸四郎、坂東三津五郎、中村扇雀、中村橋之助、中村獅童、尾上菊之助ら歌舞伎俳優仲間や、串田和美、野田秀樹、笹野高史、柄本明ら俳優仲間、富司純子、三田寛子、大竹しのぶ、渡辺えりら女優や、写真家篠山紀信氏、野球解説者江川卓氏ら幅広いジャンルから約150人が参列した。