歌手華原朋美(39)が4日、フジテレビ系生音楽番組「FNS歌謡祭2013」で、元恋人でプロデューサーの小室哲哉(55)と15年ぶりの共演を果たした。

 90年代にヒット曲を連発したコンビが復活した。華原は小室のピアノに寄り添うように立ち「I’m

 proud」、続けて「I

 BELIEVE」を伸びやかに熱唱した。時折振り返り小室と目、息を合わせながら歌いきると、一礼し小室の元へ歩み寄った。

 小室さん、今まで迷惑と心配ばかりかけてすみませんでした。これからはちゃんと前を向いて歩いていけそうです。今日はすごく楽しかったです。本当にありがとうございました

 握手を交わすと感極まり、涙をぬぐうかのように左手で顔を覆った。

 歌唱後、華原は「昔のことは思い出している暇がなく、一生懸命歌いました」と振り返った。

 『ありがとうございました』と言ったら『ありがとう』と言われました。すごく幸せですてきな時間を過ごせました

 小室への呼び掛けは台本にはなかったようで、関係者も驚いていたという。

 95年9月、アイドルだった華原は、当時の恋人小室に歌声を認められ歌手デビュー。一躍人気歌手になるが、99年に破局すると精神的に不安定になり薬物依存に陥った。5年半の休業を経て、華原は昨年の同番組で活動を再開。抜群の歌唱力で「I’m

 proud」を歌い上げた姿は話題を呼んだ。今回「復帰から1年が過ぎ、新たな気持ちでスタートしたい」と番組からの共演オファーを受けた。

 かつての恋人と歌を通じけじめをつけた形で「これから自分が生きていく上で糧にしていけたらいいなと思います」と前を向いた。