黒柳徹子(80)司会のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜午後1時20分~55分)が、4月1日から正午からの30分放送に枠移動することが23日、明らかになった。同番組は1976年(昭51)2月2日の放送開始以来過去2回、放送時間が変更になったが、常に午後1時台で、初の午後0時台での放送になる。

 テレビ朝日が、年間平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)3冠王を目指して勝負に出る。昨年はゴールデンタイムで12・1%、プライムタイムで12・3%と開局以来初の2冠を達成も、午前6時~深夜0時の全日タイムで7・8%と、日本テレビに0・2ポイント差をつけられた。同局は現在、午後0時台で視聴率4~6%の情報ワイド番組「ワイド!スクランブル」を放送。「徹子の部屋」も5%前後だが、今日24日で9659回目、2010年(平22)4月27日に8961回目で「同一の司会者による最多放送記録」とギネス世界記録に認定されるなど、視聴者認知度の高さを武器に同時間帯の視聴率アップを見込んでいる。

 ライバルの動きを見込んだ新編成ともいえる。「笑っていいとも」で、午後0時台で長くトップを走り続けたフジテレビは3月いっぱいで同番組を終了。名物コーナー「テレフォンショッキング」もなくなり、昼休みにゲストインタビューを見る習慣がついた視聴者の獲得も狙える。

 “昼下がりの女”から“昼の女”になるこの“お引っ越し”について、黒柳は「ビックリしました。私、お昼の人になるんだわ。番組は39年目に入りますが、目標は長く生きて元気で続けること(笑い)。50年までやりたいと思っております。お昼ご飯がおいしくなる、おかずになりたい」と話している。