男性2人組歌手ユニット、東京プリンの牧野隆志(まきの・たかし)さんが、7日午前0時30分、肺がんによる呼吸不全のため死去した。所属事務所が8日に発表。49歳だった。

 牧野さんは近大を卒業後、90年から大阪を中心にラジオDJ、テレビリポーターなどで活動。97年に伊藤洋介と東京プリンを結成し、CDデビューした。代表曲「携帯哀歌」は、日本有線大賞音楽賞を受賞した。

 10年7月には、公式HPで「肺腺がん」と告白、ブログで闘病生活をつづり、最後の更新となった今月5日付では「一日中、痰がからみまくって咳が出て苦しかった」と状況を記していた。

 相方の伊藤は、「つらかったよな。痛かったよな。よう、頑張った。牧野、ほんまにありがとう」とコメント。伊藤は東京プリンの前身ユニット、シャインズの相方、杉村太郎さん(享年47)も11年8月に亡くしている。事務所によると、通夜・告別式は密葬で、近く近親者だけで執り行い後日、「お別れの会」を行う予定という。