世界的指揮者の小澤征爾氏(78)が26日、スイス西部のロールで、自ら創設した音楽塾「小澤アカデミー」の若手弦楽奏者を率いて演奏会を開いた。この数年は体調を崩しており、海外で聴衆を前に指揮を披露するのは、11年7月の欧州公演以来約3年ぶり。この日も体調は万全でなく、事前練習では20分ごとに別室で休憩をとる状態。それでも本番では力強い指揮を見せ、10カ国から集まった生徒たちや地元住民らから歓声を浴びた。10年に食道がんの手術を受け、腰痛も重なり一時は音楽活動を休止。昨夏に活動再開していた。