早期胃がんの手術と療養のため、ミュージカル「ミス・サイゴン」を降板して都内の病院に入院する俳優市村正親(65)の妻で女優の篠原涼子(40)が28日、マスコミ各社にファクスを送付した。「公演を楽しみにしてくださっていたお客様並びに関係者の皆様にはご迷惑ご心配をおかけし、本当に申し訳なく思っております」と夫に代わって休演について謝罪。「ステージに立つことが、本当に大好きで、今までずっと走り続けてきた主人ですので、今は少しお休みをいただき、治療に専念させていただきたいと思います」と夫を気遣いながら、今後について説明した。

 また「家族みんなでサポートしていきます」と篠原自身も夫を支えていく決意を明かした。市村と05年に結婚し、08年に長男、12年に次男を出産。現在はドラマ出演などの準備中で、CMなどの仕事をしながら、腹腔(ふくくう)鏡手術後に、11月の仕事復帰を目指す夫の看病を最優先させていくつもりという。市村はこの日、入院した。

 「ミス・サイゴン」でエンジニア役をダブルキャストで演じる駒田一はブログで「回復を願うばかりです。市村さんがかけてくださったお言葉、しっかり胸に刻みましたよ」。代役に決まった筧利夫(51)はかつて市村とダブルキャストを演じており、休暇返上で務める。