7月に胃がんで入院し、9月に復帰会見を行った俳優市村正親(65)が8日、東京・丸の内の帝国劇場で上演されたミュージカル「モーツァルト!」(12月24日まで同劇場)で舞台復帰した。妻で女優篠原涼子(41)と長男(6)も、劇場で復帰を見届けた。

 モーツァルトの父レオポルトを演じた市村は、カーテンコールで「こうやって帝国劇場の舞台に立てることが信じられない。板(舞台)の上に立てるのは幸せ」と喜びをかみしめた。

 おちゃめな一面は変わらず、お笑いコンビ、キャイ~ンの決めポーズをしたり、休養中にたくさんのメッセージを受け取ったことに触れ「僕も意外と愛されている」と笑わせた。

 公演前には取材に応じた。「新人のようにドキドキしています。ドキドキする気持ちがあったんだと発見して、うぶだな~と思ってます」と笑わせたり、篠原に「あんまり無理をしなさんな」と言われたことも明かした。モーツァルト役の井上芳雄が「前に会った時より元気」と言うほどで、井上の体に手を回して抱え上げてみせた。

 モーツァルトはダブルキャストで山崎育三郎も演じる。コンスタンツェは平野綾、ソニンのダブルキャスト、ほかに山口祐一郎、花總まりらが出演。来年1月は大阪・梅田芸術劇場で公演する。