大みそかの第65回NHK紅白歌合戦(午後7時15分開始)出場歌手51組が26日、都内の同局で発表された。紅組では連続テレビ小説「マッサン」の主題歌を歌う中島みゆき(62)が12年ぶりに出場。北海道などドラマの舞台から中継で歌うことが濃厚だ。

 中島みゆきが12年ぶりに紅白歌合戦に帰ってくる。02年に富山・黒部ダムから中継で出場し、人気ドキュメンタリー「プロジェクトX~挑戦者たち」の主題歌「地上の星」を歌い、歌詞を間違えるハプニングがあったものの、視聴者の熱い視線を集めた。今回は視聴率20%台を安定的に記録する連続テレビ小説「マッサン」の主題歌「麦の唄」を歌う。同曲は、ドラマとともに、視聴者から熱い支持を得ていたため、NHKからのオファーは当然といえた。

 中島は「黒部の時には『一生の思い出だわ』と感激のあまり、歌詞を間違えました。このたびは、まさかの2度目の出場。『来世までの思い出だわ』と感激のあまり、また何かしでかさないように、頑張って歌わせていただきます」とNHKを通じ、中島節をきかせたコメントを発表した。

 「マッサン」は、玉山鉄二と米女優シャーロット・ケイト・フォックスが主演し、日本初の国産ウイスキー作りの夢を追いかける夫婦の物語。舞台の1つは、北海道・余市町。中島は北海道出身でもある。02年と同様、番組にちなんだ北海道の大地や麦畑などウイスキーに関連した地から中継で歌う可能性が高い。NHKの柴崎哲也チーフプロデューサーは、中継での出演に「まだ、これから。もちろんホールで歌う可能性もあるが、出演が決まったところなのでこれから話し合う」と含みを残した。

 昨年の紅白歌合戦では連続テレビ小説「あまちゃん」の企画コーナーがあった。関係者によると、今年も「マッサン」の出演者が、中島の応援に駆けつける企画コーナーが予定され、すでにドラマ出演者に紅白出演の交渉を行っているという。【中野由喜】