サラリーマン社会をネタにしたNHKの異色コント番組「サラリーマンNEO」が、小池徹平(25)と生瀬勝久(50)のダブル主演で映画化されることが12日、分かった。04年に単発の実験的番組として始まり、06年からレギュラー化された人気作品。テレビ版主演の生瀬や、セクスィー部長としてブレークした沢村一樹(43)など、短編コントを連発してきたキャスト陣も「劇場版サラリーマンNEO」(11月公開)に登場する。

 小池は05年の日本テレビ系ドラマ「ごくせん」(09年に映画化)以来、生瀬とは2度目の共演になる。生徒と先生役から、今回は会社での部下と上司の関係になる。小池は「生瀬さんは面白いし、元気だし、表現も上手。こっちも負けてられない。僕はパロディーの経験があまりないんですが、新参者として何かしなきゃいけない」。生瀬は「女性はああいう社員が入ってきてほしいでしょうが、上司から見たら『何だよ?』って感じ。私との関係も、うまくいってほしくない(笑い)。いろいろ苦労した方がいいでしょ」と、鬼上司ぶりを漂わせた。

 テレビ版に続いて監督する吉田照幸氏は、小池を想定して映画版の台本を書いたという。「小池さんと生瀬さんが並ぶと、年齢的なバランスなど、しっくり来る。小池さんは作品に入り込む力があるので、サラリーマンの世界もリアルに演じてくれると思う」。撮影は今週末からスタートする。

 ◆劇場版サラリーマンNEO

 ビール会社に入社した新城(小池)は、営業1課に配属。理不尽な課長の中西(生瀬)や、5年も契約が取れない川上(沢村)らに囲まれ、暗くなる一方。早くも転職を考えるが…。テレビ版はお笑いタレントが出演せず、舞台系俳優がコントを演じる斬新さで人気になった。06年4月から毎年半年ずつのレギュラー放送で、シーズン6が総合テレビで5月10日放送開始(火曜午後10時55分)。