三浦友和(59)石田ゆり子(41)主演映画「死にゆく妻との旅路」(塙幸成監督、公開中)が、カナダのモントリオール世界映画祭(8月18日~)の「フォーカス・オン・ワールド・シネマ」部門に選出されたことが16日、分かった。英題は「My

 Wife」。

 同部門はコンペティション部門のように順位は決めないものの、注目度はコンペ部門に次いで高いといわれる。09年は、今年のカンヌ映画祭監督週間に参加する園子温監督の「ちゃんと伝える」など3作品、昨年は国際映画祭常連の中田秀夫監督の「インシテミル

 7日間のデス・ゲーム」など3作品が選出された。

 三浦は「完成までに何度も頓挫しそうになった作品だけに、素晴らしく、うれしい知らせです。今の時点でバンザイです」、石田は「歴史ある映画祭に選出され、驚きとともに大変うれしい思いでいっぱいです。海外でどのように受け入れられるのか、率直な感想を伺いたい」とコメントした。2人は現地に行くかどうか検討中という。

 同作は、ワゴン車に病気の妻を乗せて介護をしながら旅を続けた夫を描いた話で、99年に北陸地方で実際に起きた事件を題材にした。三浦は2月の公開初日の舞台あいさつでは「夫婦の在り方を考える作品でした」などと話していた。

 公開から3カ月たった今もロングランを続けており、現在も東京・吉祥寺バウスシアター、横浜ニューテアトルなどで上映中。ほかにも今月下旬から埼玉、静岡、沖縄で上映が予定されている。配給会社によると、全国の劇場で8月まで上映が決まっているという。