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ガッチャマン実写映画はダークヒーロー

 1970年代に放送された人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の初めての実写映画「ガッチャマン」(佐藤東弥監督、8月24日公開)が、アニメをベースとしたオリジナルストーリーになることが10日、分かった。松坂桃李(24)演じる主人公の健ら5人のガッチャマンは、800万人に1人しかいない「適合者」として選ばれた、特殊エージェントという役どころ。また、近未来調のGスーツ(戦闘服)も初公開。総制作費は5着で2000万円に及んだという。

 アニメの初放送から41年。「ガッチャマン」が進化した。松坂演じる健は、アニメの「大鷲の健」に近い白地に青と赤のヘルメットをかぶるが、他4人は黒がベースのスーツとなった。鷲、コンドル、白鳥、燕、みみずくの通り名とスーツに描かれた鳥の目などのデザインは撤廃される。「飛ぶ」というアクションにつじつまが合うものにするため、動力源なども加味しつつ近未来的なデザインを作り上げた。佐藤監督は「鳥は忘れた」と断言した。

 スーツは着用する5人のサイズを取って、フルオーダーメードで作製。素材はヘルメットはハリウッドでもよく使われる強化プラスチックのFRP、スーツは柔らかく動けるように素材を配合した新素材をわざわざ作った。松坂は「激しいアクションもしやすい。撮影現場を自由自在に飛び回らせていただきました」と語った。

 昨年末にクランクアップした撮影で、松坂らはワイヤアクションに挑戦。スタジオで約7メートル、セットでは約15メートルの高さからつるされたという。特に剛力彩芽(20)の運動神経は目を見張ったといい、佐藤監督は「すごい。あんなにできると思わなかった。スタントを使うのをやめて、本人にやってもらったカットも多い」と絶賛した。

 佐藤監督はストーリーも変えた。今回は謎の侵略者ギャラクターに17日間で半ば壊滅状態にされた21世紀初めの地球が舞台で、謎の結晶体「石」の力を引き出せる適合者として800万人に1人から選抜された人間が、収容所で矯正訓練されガッチャマンになる。全世界には28人のガッチャマンがいる設定だ。ギャラクターの総裁Xは出てこず、首領のベルクカッツェがガッチャマンと激闘する。

 佐藤監督は「ガッチャマン」をリアルタイムで見て、大人も見られるアニメのフロンティア的作品をよみがえらせるには「世の中も変わりSFの映像レベルも上がった。過去の再現では無理」と判断。「人間が肉体を使った人間兵器になったら、どうなるか」と、組織の下で戦う「エージェント=仕事人」に近く、ダークな部分もある立ち位置にガッチャマンを置き、人間としての葛藤も描く。

 ◆科学忍者隊ガッチャマン 秘密結社ギャラクターの地球侵略計画を知った国際科学技術庁(ISO)の南部幸三郎博士は、それを阻止するために少年少女5人を集め、科学忍法を使って戦う「ガッチャマン」を結成する。フジテレビ系で72年10月から半年間の予定で放送されたが、平均視聴率21%を記録し、74年9月まで延長され全105話放送された。78年7月に劇場版が公開。その後、同系で78年10月から79年9月まで「科学忍者隊ガッチャマン2」、79年10月から80年8月に「科学忍者隊ガッチャマンF」が放送された。

 [2013年4月11日7時4分 紙面から]

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