小池百合子都知事の就任後、2度目の議会となる東京都議会第4定例会が1日、開会した。

 小池氏は25分間行った所信表明の最後に、「さて…」と間をおき「現状維持は衰退だ」と唐突に切り出した上で、「改革勢力にあふれるみなさんと歩んでいきたい」と指摘。都政改革に積極的な「小池派勢力」の拡大に意欲を示し、改革に消極的とみる勢力との「対決姿勢」を、あらためて宣言した。

 小池氏は「わが国は現状維持に安住してきたのではないか。その時間は快適だが、社会経済政治の崩壊をもたらす」と述べた上で、「議会でもさらなる改革を進めたい」と主張。都議会の要請で、予算案が編成される際に慣例として盛り込まれてきた200億円の「政党復活予算」について「仕組みは終了とさせていただく」と。明言した。

 冒頭は「就任100日は、まず都政の課題を掘り起こすことに努力した。今後は、掘り起こした課題をどう進めていくか、具体的なことを進める段階だ」と述べ、具体的な行動に移す姿勢を強調。税金の使い方についても「何がどう議論されているのか、自分たちの税金がどう使われているのか、1人でも多くの人に知ってほしい」と呼び掛けた。

 築地市場の豊洲移転が難航していることについては、市場関係者に対し「ご心配をかけていることは真摯(しんし)に受け止めるが、一連の手続きは、事業ができるための踏むべきステップ」と述べ、理解を求めた。その上で、業者の補償や負担軽減に対応していく考えを示した。