豊洲市場の移転問題を審議する東京都議会の特別委員会は4日、地下水モニタリング調査を行った業者の参考人招致を行った。1~8回目までの調査とは桁違いの環境基準の最大79倍に達するベンゼンを検出した9回目の担当業者は、都の指示で従来とは違う方法で採水を行ったと証言した。
地下水モニタリングは、専用の井戸の中にたまった水を一度抜き(パージ作業)、新たにたまった新鮮な地下水を分析資料として採水する。
しかし、9回目のモニタリングを担当した湘南分析センターの担当者は「1カ所、地下水が枯渇した井戸があり、パージ水を分析資料として採水する指示が(都から)あった」と明かした。
1~8回目の業者がパージ作業の翌日に採水していたのに対し、湘南分析センター担当者は「(都から)同日採水の指示があった」とも証言。1~3回目を担当した日水コンが作成した検査方法の「手順書」について「初めて聞いた。見たことがない」とも話し、調査方法が均一でなかった可能性が浮上した。
担当者は、「昨年11月21日に基準値を大きく超える値が出たと都に報告した。1月14日の専門家会議で『暫定値』と発表されたのは非常に疑問だ。報告時点で再調査もできたはず。『暫定値』とされた風評被害は大きい」と、都への不信感をあらわにした。
小池百合子都知事は、「詳しく聞いていない。確認してみます。いずれにせよクロスチェックをしている。どういう数字がでるか、確認したい」と話した。


