史上最年少プロ棋士、藤井聡太六段(15)が15日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第76期名人戦・順位戦C級2組の最終戦で三枚堂達也六段(24)を下し、10戦全勝で同1組に昇級した。

 三枚堂は終盤、背中を丸めていた。指し手にも力がなかった。「力負けでした」。対局後、脱帽した。研究した手順に持ち込もうとしたが、途中で変化され、思惑は外れた。藤井に中盤からペースを握られ、最後は鋭い決め手に屈した。「私の手に対して正確に指された。全体的に押されてしまった」と残念そうだった。