開催中の全国高校野球選手権で公立の星、秋田県立金足(かなあし)農業が、超強豪校の横浜を5-4で撃破した。地元の秋田市金足地区では、劇的勝利に沸いた。夏の甲子園に初出場し、準決勝まで進んだ84年大会時、地元商店会の初代会長を務め、大応援団を率いた「サイクルはたさわ」の畑沢稔さん(83)が取材に応じ、当時と今大会を重ね合わせた。

 追分商店会は、第100回大会を記念して手ぬぐいを制作した。畑沢さんによると、商店会の手ぬぐい制作は84年大会以来。2000枚を用意し、生徒や夏祭り参加者に配った。また、金足農の正門前では、記念撮影をする人が見られた。近所に住む消防士の斉藤和博さん(44)は「母校ではないけど、地元の誇りに感じた。SNSに上げようと思って撮りに来た」と語った。