高速道路のサービスエリアなどを管理する中日本エクシスでは、今月からオンラインショップで防災用品の販売を開始した。

中日本エクシスは、中央道、東名道、名神道などの高速が走るNEXCO(ネクスコ)中日本管内で、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の商業施設を管理、運営をする。14年度から立ち上げたNEXCO中日本のオンラインモールの中で、今月1日から防災用品の販売を始めた。

もともとは、高速のSAやPAがある地域の特産品などを主力としていた。「お土産のほかに、強みを生かして売れる物は?」との声が出ていた。12年12月に中央道の笹子トンネルで起きた崩落事故を機に、「安全」「安心」の見直しを迫られた。昨今の自然災害の多さも含め、防災用品を扱うことを決めた。

現在は15社の商品が入っている。中には3万8000リットルもの濁った水を浄化できる「ぴゅあまるくん」や、災害だけでなく渋滞でも転用できそうな携帯トイレ品などもある。

防災関連グッズで、3年後に2億円の売り上げを目指す。また、「商品数を増やす」「SAやPAで希望があれば販路を拡大する」「普及イベントを開催する」といった構想もある。