予備校大手「東進ハイスクール」の人気講師の1人、男性講師(56)が妊娠した交際相手の30代女性に中絶を無理強いしようとしたとして、強要未遂の疑いで警視庁に逮捕されていたことが14日、東進ハイスクール関係者らへの取材で分かった。逮捕は8日で、14日に釈放された。今後任意で捜査が続くものとみられる。

関係者によると、男性は先月20日午後2時ごろ、武蔵野市の路上で女性に「どうしても子どもを生むなら、わいせつな動画をインターネット上に拡散させる」と言って脅し、中絶させようとした疑いがもたれている。女性はかつての教え子とみられる。男性には妻がおり、女性とは不倫関係だった。東進ハイスクールによると、女性は同社の予備校での教え子ではないという。男性は約20年前から東進ハイスクールの講師を務め、古文と現代文を担当していた。