国民民主党の山尾志桜里衆院議員は14日午後、国会議員に支給されている「議員パス」を不適切に使用した疑惑について事実上、取材を拒否した。

「人権外交を超党派で考える議員連盟」の共同代表を務める山尾氏は、同会合後の記者会見で、議員バス問題に質問がおよぶと「まったく今日は、そういう場ではありませんので、その件について、もし質問があれば、どうぞ(議員)会館の方にいらして、質問の方を出して下さい。まったく趣旨が違います」と応じなかった。さらに食い下がる記者に対して「まったく場が違いますので失礼します」と、席を立って口を閉ざした。

山尾氏は、すべての国会議員に付与され、公務出張の際などに新幹線、特急など指定席を含めてJR全線を無料で利用できる「議員バス」を、私的に使用した疑惑を、4月27日付の「文春オンライン」や「週刊文春」で報じられた。

報道を受けて山尾氏は、国会内で「対応については自分の言葉で伝えさせていただきたい」としていた。だが、自身のホームページやツイッターに謝罪文と、今後は「公私の曖昧をなくすためには、東京都内の移動に議員パスを利用しないこととするのが、今、私にできる最善の対応と考えています」としただけで、記者会見は開かれていない。