中日山本昌投手(50)が25日、自身の公式ホームページで今季限りで現役引退することを発表した。

 「決断しました」というタイトルで綴られたメッセージは以下の通り。

 今シーズン限りでユニホームを脱ぐことを決めました。8月の登板で故障して以来、どうするべきか悩みに悩みましたが、きのうチームの今季本拠地最終戦でナゴヤドームに行き、若返りを推進しているドラゴンズの現状を目の当たりにして、ボクが残ったらダメだと強く感じ、引退を決めました。落合GMからは先日、「自分で決めろ」と言われましたが、やるかやらないかを決めるのではなく、だれもやめろとは言わないので、自分で決断しなさいという意味だったのだと、今は理解しています。モイヤーの大リーグ最年長勝利記録の更新や、50歳登板というみなさんに期待していただいたことを実現できなかったのは残念ですが、ボク自身は心を決めた今、とってもすっきりしています。きょう、白井文吾オーナーに報告させていただいたので、最近はあまり更新できませんでしたが、開設以来18年間もお付き合いいただいたこのホームページをご覧のみなさんには早くお伝えしたいと思い、こうしてお知らせしています。とにかく、ファンのみなさんのご声援がなければ一歩たりとも進めなかった32年間でした。感謝、という言葉しか、思いつきません。こんな幸せな野球人生は、生まれ変わっても二度と送れないでしょう。また、この決断へ至るさまざまなことは、もしかしたら最後になるかもしれない「エッセイ」で、お話しさせていただきます。本当に長い間、ありがとうございました。

 ◆山本昌(やまもと・まさ=本名・山本昌広)1965年(昭40)8月11日、神奈川県生まれ。日大藤沢から83年ドラフト5位で中日入団。主なタイトルは最多勝3度、最優秀防御率1度、最多奪三振1度、ベストナイン2度。94年沢村賞。186センチ、87キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸4000万円。