阪神が来季の守護神候補として獲得が決定的なパドレスのマルコス・マテオ投手(31)について藤川球児投手(35)が語った。

 球団の正式発表がないことから「言う立場ではない」と強調しながらも、カブス時代の元同僚でもちろん顔見知り。「リハビリで(3Aに)行ったときに何度か投げていた。球は速いですよ。明るいしね」と陽気な性格を明かした。また「彼らはアボカドが好きです。アボカドはいいですよ。健康にも。僕も食べてます」と細かな情報まで披露した。

 その言葉には重みがある。通算220セーブを挙げた虎の元守護神。呉昇桓の退団が現実味を帯びると「やれと言われたところでやるだけ」と男気で答えた。「(阪神では)これまでにないタイプ。後ろ(リリーフ)で南米系というのはなかった」。阪神にとってもニュータイプとなる抑え候補。独特の重圧を知る経験者でもある球児の言葉に、マテオへの期待は高まる。

 ◆マルコス・マテオ 1984年4月18日、ドミニカ共和国サンクリストバル生まれ。04年にレッズと契約。カブス傘下に移籍し10年にメジャーデビュー。今年1月パドレス移籍。メジャー通算70試合、2勝4敗0セーブ、防御率4.65。3A通算95試合、7勝4敗14セーブ、防御率3.70。185センチ、100キロ。右投げ右打ち。