野球界の話題を独占する日本ハム大谷と、昆虫界の王様が夢のコラボだ。球団は21日、8月11日の西武戦(札幌ドーム)で「カブトムシ付きチケット」(S指定席7000円ほか、子どもは一律2800円)を販売すると発表した。関係者は「キッズドリームフェスタの一環です。子どもたちに喜んでもらえることを考えました」。異例の生き物付きチケット発売に至った経緯を説明した。

 チケットは限定200枚。カブトムシ1匹と飼育ケースがセットになっているが、当日手渡すまでに死んでしまっては企画倒れとなる。試合1週間ほど前に捕獲大作戦が敢行されるという。関係者は「アクシデントを考慮して、200匹以上を用意しなければいけない。球場内でケースから出さないようにも注意しないと。いまからヒヤヒヤしています」。子どもが「さわりたい」とケースから出すと…ドームの照明に向かって飛び立ったり、試合中にグラウンドを横断してしまうおそれもある。

 そんなリスクを抱えてでも企画したのは、子どもはもちろん、大人にも人気のカブトムシと好ゲームで、夏の思い出を作ってもらいたいから。栗山町の自宅でカブトムシを飼育する栗山監督も、将来は「昆虫博士になりたいんだよね」と公言。采配にも普段以上に熱が入るかもしれない?