阪神が、また屈辱を味わった。この日は投手戦になった。先発青柳が先制点を守る快投で2回以降は7回終了まで安打を許さなかった。暗転したのは8回だ。1死後、2死球を与えて乱れると、ベンチは勝ちパターンの藤川を投入。だが、代打坂本に甘いフォークを痛打され、逆転3ランを浴びてしまった。

 金本知憲監督(48)は「あそこは(青柳が)2つ死球を与えて明らかに動揺しとったし、球威もちょうど落ち始めた。もう少し点差があれば、続投もあったかもしれない。そこはもう僕の判断ミスです」と責任を背負った。

 救援に失敗した藤川も「本当に申し訳ないです。勝負どころだった。いままで、そういうところでやってきたけど残念。申し訳ないです」とうなだれた。

 今季、甲子園での巨人戦10戦目で9敗1分け。まだ1度も聖地で勝てていない。巨人を永遠のライバルとみなす関西の阪神ファンにとっても、最大の悲劇が続いている。