中日若松駿太投手(22)が、3回8安打7失点KOされたDeNA戦(横浜)で強制送還された。1-0の2回、7番戸柱に逆転1号2ラン、1番桑原に2号3ランを浴び1イニング5点の大量失点。今季4戦3敗となった右腕について、友利投手コーチは「帰らせました」。試合終了後、横浜スタジアムに若松の姿はなかった。

 前回の対戦(8日)は直球で攻め8回1失点と好投していたが、この日は様変わり。8安打中、6本が変化球を打たれた。多投した変化球をことごとくはね返された。降板直後、若松は「狭い球場だと分かっていたのですが、それでも高めにいってしまったので、練習するしかないです」と球団を通じてコメント。7失点は今季ワーストの惨状だった。

 首脳陣は苦言を呈した。森監督は「1回に(大量)失点するのは野手に申し訳ない。投手として情けない。先発ピッチャーとして失格」と一喝した。友利コーチは「真っすぐでいけと口酸っぱく言っているのに、変化球を投げてつかまる。全てを台無しにした。やるなと言っていることをやるということは(1軍で)一緒にやりたくないということでしょ」と険しい表情。コーチの指示をマウンドで表現できなかった。

 若松は今日23日に出場選手登録を抹消される見込み。開幕から19試合連続で先発に勝ちがつかず、不名誉な記録は更新中。連勝も2で止まった。「こういう試合はしたくなかった」と指揮官。頭を悩ます日々は続きそうだ。【宮崎えり子】