オリックスが今季3度目のゼロ封負けを喫した。今季未勝利だったソフトバンク武田にてこずり9個ゼロを並べて初勝利を献上。チームのヒットは3回にルーキー福田が放った右翼線二塁打だけという惨状だった。開幕戦以来となる1安打完封負けに、福良監督も「どうしようもないですね」と嘆き節だ。

 頼りの助っ人コンビが沈黙を続ける。ロメロは直近3試合で11打数無安打、5三振。打率は1割8分8厘まで落ち込んだ。チームトップ8本塁打のマレーロも直近3試合で、11打席無安打、5三振、打率2割8厘。得点源になるはずの2人がブレーキになっている。

 前日4日には終盤の逆転勝ちでゴールデンウイーク9連戦の勝ち越しを決めたが、大型の連勝が生まれない。指揮官も「打ってもらわないと困りますからね。あの2人には」と大砲コンビの爆発を期待した。【桝井聡】

 ▼オリックスはルーキー福田の1安打だけ。オリックスの1安打は3月30日ソフトバンク戦に次いで今季2度目だが、前回も唯一の安打を放ったのがルーキー山足。シーズンに2度も新人の1安打だけは、1リーグ時代の40年黒鷲(岡田と玉腰)以来、78年ぶり。2リーグ制後では初の珍記録となった。