阪神平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(59)が来季首脳陣の要職で起用を検討されていることが14日、分かった。11日に金本監督が辞任表明。来季の監督に就任要請されている矢野2軍監督が受諾した場合、ヘッドコーチまたは2軍監督の有力候補に挙がる。

指導者として百戦錬磨の経験は貴重。過去にヘッドコーチを4シーズン務めた。岡田監督時代の05年はリーグ優勝を支えた。若手育成にも定評があり、これまで6シーズン2軍監督として率い、10年にはリーグ制覇。情熱的に若手を鍛えるスタンスを持つ一方、1軍では首脳陣と選手のクッション役として欠かせない存在だ。

この日、球団は片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(49)から、辞任の申し入れがあり、受理したことを発表した。最下位の象徴といえる貧打の責任をとった形だ。金本監督が来季も続投していれば、片岡コーチは来季、2軍監督に配置転換される案が固まっていたが、退団により、白紙になった。指導体制の根幹となるヘッドコーチ、2軍監督が空白。コーチ歴18年のベテランが扇の要になりそうだ。