右手首の手術から復活を目指す西武片岡治大内野手(29)が、後輩涌井との合同トレで復活ロードを歩む。11日、西武第2球場で自主トレ。「バットも強く振れるし、順調にきています」とキャッチボール、ティー打撃など、順調な回復をアピールした。07年から4年連続盗塁王を獲得するも、ここ2年はケガで不完全燃焼。完全復活をかけ、選んだのが涌井との“陸上トレ”だった。

 千葉県内で行われる同トレは、とにかく走り込むことで有名。チームメートも「相当の量」と驚嘆する練習量を誇る。昨年、自主トレの話をする中で涌井に同行を志願した。「走らないと終わってしまう。下半身を鍛え直す」とテーマを挙げた。今季は中島が抜け、左膝手術の中村も開幕は絶望。「そういう中でも勝てるように。中心になってやっていく」と力を込めた。

 レギュラー争いにも、覚悟を示した。中島の抜けた遊撃手候補の1人だが、浅村、永江らライバルが多数。「守備は負ける気はないです。自分もゼロからのスタート。レギュラーを奪い取る」と闘志を燃やした。昨年末に登録名を「易之」から「治大」に変更。栗山モデルにアレンジを加えた新バットも携え、復活のシーズンに臨む。【久保賢吾】