
染五郎「父幸四郎がヤキモチ」
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| 主演男優賞の市川染五郎(中央)。左はビートたけし、右は石田卓也 |
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市川染五郎(32)は晴れ舞台の喜びを胸に焼きこんだ。初の映画主演で、主演男優賞受賞に「こういう場に立てることは、個人的にというよりはかかわったすべての人におめでとうを言いたい」と謙虚な言葉を口にした。映画出演にあたり、役者として尊敬する大先輩である父松本幸四郎(63)にアドバイスは求めなかった。舞台、小説として定評ある作品の映画化というプレッシャーとの戦いを乗り切っての受賞に「(父は)素直に焼きもちを焼いていました。知らせた時『いいなあ』って言ってましたから」と笑顔をみせた。
盾は前年受賞者のビートたけし(58)から手渡され「役者になって、芸能を目指す中で、1回でも主演男優賞をもらうのは最高なこと」との賛辞も贈られた。今年は2本の映画公開のほか、3月に男児が誕生し、歌舞伎では初役の直侍に挑んだ。来年も3月に渋谷パルコ劇場で三谷幸喜氏の新作歌舞伎「決戦!高田馬場」に主演するなど、新たな挑戦が待つ。「ミーハー的には映画監督もやりたいという夢がある。チャンスが来た時に、自分をどう磨いているかが大切だと思います」。進取の気風みなぎる「高麗屋」(幸四郎家の屋号)の御曹司の疾走は続く。【林尚之】
[2005/12/29 紙面から]
◇市川染五郎(いちかわ・そめごろう) 7代目。本名・藤間照薫(てるまさ)。1973年(昭和48年)1月8日、東京生まれ。9代目松本幸四郎の長男で、79年歌舞伎座で松本金太郎の名で初舞台。81年染五郎を襲名。歌舞伎のほか「ハムレット」「アテルイ」など翻訳劇、現代劇、ドラマ「プライド」などに出演。屋号は高麗屋。176・5センチ。血液型AB。
◆「阿修羅城の瞳」 江戸の町には人の姿を借りた魔物、鬼が潜んでいた。病葉出門(わくらばいずも=市川染五郎)は腕利きの「鬼殺し」だったが、ある事件をきっかけに舞台役者になっていた。そんな中、出門は盗賊団「闇のつばき」のつばき(宮沢りえ)と出会い恋をする。しかし、つばきは「恋をすると鬼になる」運命を背負っていた女だった。
◆「蝉しぐれ」 東北の小藩、海坂藩の下級藩士の養子・文四郎(市川染五郎、少年時代は石田卓也)。家族や友に囲まれ、隣家のふく(木村佳乃、少女時代は佐津川愛美)に淡い恋心を抱きながら、成長していた。しかし義父が藩主の跡目争いに巻き込まれて罪を着せられた。文四郎にも試練が降りかかり、ふくは江戸屋敷に勤めることになった。藤沢周平原作。
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