MF伊東が清水引っ張る
清水はホーム開幕戦となる名古屋戦を迎える。MF伊東輝悦(31)が、5日の甲府戦でも相手の攻撃の芽を摘むなど勝利に貢献し、若いチームを引っ張っている。
伊東が攻守にわたって効いている。完封勝ちした甲府戦では、何度も相手の攻撃の芽を摘み続けた。得点した選手がクローズアップされる中、伊東の貢献度は大きい。それを「勝てたのは素晴らしいけど、自分たちの力は出なかった」と淡々と振り返るところに、プロ14年目の貫録がにじむ。
96年アトランタ五輪ブラジル戦で歴史的ゴールを挙げるなどトップを走り続け、現在は清水の開幕戦先発で最年長の31歳。ダブルボランチを組む一回り違いのMF枝村が「だいたいカバーしてもらっている」と感謝するように、陰で絶妙なバランスを保っている。
伊東は「お互い意識できている。エダ(枝村)もいいプレーをしているし、自分もフィットしている」と枝村とのコンビに手応えをつかんでいる。自分の役割については「黒子に徹している気は全然ありません」と言い切った。昨季は無得点だったが、練習では積極的に正確なミドルを放つなど攻撃意欲は十分。「今のところ悪くはない。ケガとかの問題もない」と状態もいい。長谷川監督は「31でしょ。まだまだバリバリですよ」と期待している。
名古屋には玉田と杉本というスピードが売りのFWがいる。彼らにボールを持たさないためには、伊東の活躍が不可欠だ。「怖がらずにスピードに乗らせなければ」。今季からサポーターに「輝シート」をプレゼントするなど、ピッチ外でも存在感は大きい。「ホームだし、連勝して次につなげたい」。清水一筋の伊東が、勝利のために全力で走り続ける。【浜本卓也】
[2006/3/10/09:55 紙面から]
写真=パスの出しどころを探るMF伊東
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