川淵会長激怒!韓国と「大人と子供の差」
<キリンチャレンジ杯:U−22日本1−1U−22韓国>◇23日◇国立競技場
U−22日本代表のふがいない試合内容に、日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(会長、66)が激怒した。「後半はそれなりだったが、前半は大人と子どもの差があった。引き分けという中身ではない。胃の調子が悪くなった。前半のスタンドからは怒声が飛んでいた」。荒々しい声は、四重に取り巻いた報道陣の輪の一番後ろにいても聞こえるほどだった。
先発にはA代表の仲間入りを果たした選手もおり、チームの成長ぶりを楽しみにしていた。「勝敗は別にして、力強く、激しく勝とうとする気持ちを出してほしいよ」。わくわくしながらキックオフを迎えたが、序盤から消極的なプレーで韓国に主導権を握られ、期待は完全に裏切られた。
意図の分からないパスが多く、プレーがつながらない。特に前半のシュートはわずか1本。前半唯一のチャンスも、FW大久保のシュートがクロスバーに当たって得点にならない。逆に韓国はDF青木のパスミスを逃さず、MF崔兌旭に確実にシュートを決められた。
川淵キャプテンの憤りは、精神面だけでなくプレーにも及んだ。「韓国はプレーがしっかりし、次の狙いがはっきりしているが、日本はボールを止められないし、何をするか分かってない。大久保も松井もダメ。パス出しが遅いからリズムも出ない。戦術も幼い」。06年W杯ドイツ大会のエース候補たちだけでなく、山本監督のさい配をも切って捨てた。
チームはミャンマー、ニュージーランドに大勝してきたが、さらなる飛躍が必要と感じていた。「鼻っ柱をたたき折るためにも、このチームは強い相手と戦った方がいい」と言い続けてきた。来年3月に始まるアテネ五輪最終予選へ向け、危機感を持っていた。怒りながらも、望み通りの展開になった。「まだまだ韓国には学ぶことが多い。いい経験をさせてもらった」。次の試合で怒りは喜びになるのか、それともあきらめにつながるのか。うつむく選手、スタッフが、敗戦のような引き分けを薬にするしかない。【飯田玄】
[2003/7/24/08:18 紙面から]
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