日本代表のエース、メッシーナFW柳沢敦(28)が29日、代表合流に備え帰国した。ベンチ入りした28日のラツィオ戦終了後、ローマ空港に急行。スタジアムからの「直帰」で、7日のキリン杯ホンジュラス戦に万全を期すべく、いち早く日本で調整に入る。
試合が待ちきれない。柳沢は「体調もいいんで、早く試合に出たい。特に代表でのプレーは、充実感もやりがいもありますから」と語気を強めた。ラツィオ戦ではベンチ入りしながら、出場機会が回ってこなかった。「出られるだろう、って期待してたんですけどね」と悔しさを隠さない。たぎる実戦への渇望が、柳沢の今回のイタリア土産だ。
新戦力の台頭も、エースの新たなモチベーションを生んでいる。東アジア選手権の様子はインターネットでチェック。千葉FW巻、浦和FW田中達らのプレーに「ネット上の情報だけでも、気持ちの入ったプレーぶりが伝わってきた」と感銘を受けた。「自分も強い気持ちでプレーしなければ、とあらためて感じました」。前線の競争は選手層の厚みを生むと同時に、エースに闘魂を注入した。
ホンジュラスの分析も始めている。日本はコンフェデ杯でもメキシコに敗れるなど、中米勢を苦手とする。柳沢は「結果には必ず理由がある」と断言する。「彼らは時間帯、点差など試合の状況によって、プレーを的確に変えてくる。日本はいつもそれにやられちゃってる」。だが試合巧者という意味では、イタリアの各クラブも負けてはいない。セリエA3年目。イタリアでの経験を武器にエースがゴールで、日本代表の苦手意識をも打破する。【塩畑大輔】
[2005/8/30/09:36 紙面から]
写真=帰国した柳沢
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