男子60キロ級の高藤直寿(23=パーク24)が一本負けし、準々決勝で敗退した。

 3分5秒、パピナシビリ(ジョージア)に一瞬の隙を突かれた。隅返しで一本負けし、呆然と立ち尽くした。

 パピナシビリは世界ランキング12位。過去の対戦成績は高藤の2戦2勝だった。

 高藤は、現地入りした練習後に「力強く、時には指導勝ちでもいい。見ててうまいと思うような柔道をしたい」と話していた通り、初戦を反則勝ち、3回戦も内股で一本勝ちするなど、上々の勝ち上がりを見せていた。

 初出場の大舞台に「五輪は自分が柔道をやり始めた夢。モチベーションが全然違う」と気合が入っていた。悔しさを胸に、敗者復活戦に回った。