リオ五輪サッカー日本代表DF藤春広輝(27)の母校である大阪・東海大仰星高で5日、ナイジェリア戦のパブリック・ビューイングが行われた。部員約40人と、当時監督だった中村正幸総監督が見守った。試合は4-5で敗戦。藤春はチームの3点目を左サイドからアシストした。画面の向こう側にいるOBが左クロスを上げる度、会場は大きく沸いた。

 中村総監督は教え子に対して「失点(1失点目)に絡んだのは残念」と、大阪からカツ。藤春は高校時代に攻撃的なポジションであるサイドハーフを務めていた。中村総監督は「当時はスピードがあるタイプではなかった。ボールを扱う技術、キックがうまいタイプだった」。それだけに、今回も攻撃参加に期待している。1アシストにも「もっと仕掛けて欲しい。怖がらずに(前線に)上がって」と、エールを送った。

 松井修二主将(高3)は「藤春選手は偉大。誇り。中村総監督がいつも『藤春はランニングの時、倒れ込みながらも(ゴールに)入り込んでいた』と話してくれる。体力がすごかったんだなと。藤春選手みたいになりたい」と憧れていた。