リオ五輪サッカー日本代表のオーバーエージ(OA)枠、DF藤春広輝(27=G大阪)が吹っ切れた。1次リーグ第2戦コロンビア戦(2-2)でオウンゴール(O・G)を献上してから一夜明け、チームメートからイジられて元気を取り戻した。練習開始前の円陣で手倉森監督が「カモシカが鉄砲(猟銃)で撃たれたみたいだったな」とO・G時の不可解な動きをイジると、張本人の藤春が爆笑。両隣の亀川、岩波から「反省してへんやん」と突っ込みが入り、また笑った。

 試合後、藤春は取材エリアで涙もこぼした。昨夜は映像も見られなかったが、仲間は突っ込んでくれた。「ゲームを壊してメンタルも壊れかけたけど、挽回するチャンス。決勝トーナメントに行って笑い話にできれば」。O・Gをネタに一体感が増し、第3戦スウェーデン戦を迎える。チームはマナウスから当地にチャーター機で移動した。(サルバドル=木下淳)