錦織がテニスの日本勢で96年ぶりの五輪メダルを獲得し、日本テニス界の関係者からは喜びと称賛の声が上がった。

 錦織をジュニア時代から知り、自身も3大会で五輪代表になった松岡修造・日本テニス協会強化副本部長は「僕が戦った時はメダルなんて考えもしなかった。奇跡に近い」と興奮気味に語った。

 2020年東京五輪を控え、松岡氏は「これからは圭(錦織)も含め、ジュニア世代も東京は金メダルを目指すことになる」と快挙の効果を指摘。植田実監督は「五輪を欠場する海外選手も多かったが、彼はぶれなかった。賞金も世界ランキングのポイントもつかないが、五輪は大きなものをもたらしてくれると信じていた。今後の日本選手の手本」と評価した。

 国別対抗戦デ杯の元代表監督で、日本オリンピック委員会(JOC)の福井烈常務理事は涙を流して「本当に良かった。みんなの力が結集した。東京五輪に向けてもっと前に進んでいきたい」と感慨に浸った。