勝ち上がり3連勝で初のG1決勝を迎えた竹内雄作は果敢に逃げたが8着に沈んだ。

 「自分としては落ち着いていたつもりだったが、ただ先行させられただけでした。大塚(健一郎)さんにも迷惑をかけた。せめて(最終)4角まで持たないと」。表情に充実感などない。ただただ、悔しさをにじませた。

 先行態勢の赤板。後方から来た新田祐大を見て「合わせないと」と全開でスパート。大塚ですら車間があくほどの踏み出しが、皮肉にも勝者のスペースを生んだ。だが、逃げて3連勝はG1級の器となった証し。「まだスピードが足りない」。大舞台の悔しさは、次の舞台で晴らしてみせる。