今開催の川崎では、元花月園バンク所属組が大活躍している。現在は川崎をホームバンクとしている勝俣亮(39=神奈川)もそのひとり。

 準決8Rを突破し、うれしい地元決勝行きを決めた。川崎での決勝は07年以来、実に9年ぶりだ。本人も「チャレンジでは乗ったけど、川崎で1、2班戦の決勝に乗ったのは覚えていないよ」と笑った。

 昨年のA級3班への陥落をばねに奮起した。「あれで火が付いたね。去年は体調も崩した時期もあったし、チャンレンジ落ちが決まって気持ちが切れた部分もあった」と述懐する。前回場所のいわき平で敗者戦を連勝し上昇の兆しを見せていた。

 今開催も予選は果敢な先行策で3着。戦前から「駆けた方がかたい」と、有言実行の自力勝負で勝ち上がった。「夏目(新吾)に『決勝はおれ、自分でやるから』って言ったら驚いちゃってた」と冗談で笑わせた勝俣。決勝はもちろん夏目の3番手。伸びるコースは熟知している。