キンシャサ断然人気で勝つ/函館SS
<函館スプリントS>◇6日=函館◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭
単勝1・8倍の断然1番人気キンシャサノキセキ(牡5、堀)が、コースレコードタイとなる1分8秒4の好時計で重賞初勝利を飾った。3番手から直線で早めに抜け出し、トウショウカレッジの猛追をしのいでゴール。サマースプリントシリーズ初戦を制し、夏のスプリント王、秋の飛躍へ向け大きな1歩を踏み出した。岩田康誠騎手(34)は今年重賞9勝目を挙げ、トップを独走。3着にはキングストレイルが入った。
次元の違う走りでキンシャサノキセキが函館スプリント王の称号を手にした。ラストはトウショウカレッジに首差まで迫られたが、直線半ばからフワフワしていたように着差以上の強さをアピール。初の重賞タイトルをゲットした。岩田騎手は「重賞は取れる馬だと思っていた。取れて良かった」と安堵(あんど)の表情。勝ち時計の1分8秒4はレースレコード、コースレコードタイとなる優秀なものだった。
すべては岩田の計算通りだった。ゴスホークケン、ウエスタンビーナスがハナ争いを演じ、前半3ハロンは32秒8のハイペース。その2頭を見る形で好位を追走すると、4コーナー手前を勝負どころとみて外に持ち出した。そこで外にいたマイネルスケルツィに接触。過怠金7万円を科せられたが「予想通りの展開になった。もう少しゆっくり出しても良かったが、タイミングを逃したくなかった。直線半ばまでは真剣に走っていたけど、最後は遊びながら。まだ余裕があった」と、してやったりだ。
負けられなかった。春の高松宮記念で2着に惜敗。秋にリベンジを果たすためにも、G3で取りこぼしは許されない。岩田は「ここで負けたらG1なんて言ってられない。これならG1でも勝負になる」と強さを再確認。愛馬に初の重賞タイトルをプレゼントするとともに、自身は今年重賞9勝目とトップ独走態勢だ。5日の大沼Sもフェラーリピサで制し、土日両メーンを制覇。今週だけの函館参戦だったが、存在感を存分に見せつけた。
夏のスプリト王の座も視界にとらえた。堀師は「馬の状態をみて」と明言を避けたが、今後は放牧には出さず、函館競馬場で調整。サマージョッキーズシリーズでトップに立ったあん上も「取れるなら取りたい」と意欲を見せており、夏の主役を演じて秋の飛躍へとつなげるつもりだ。【松末守司】
[2008年7月7日8時32分 紙面から]
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