川崎FのMF中村は、今季30試合に出場し9ゴール。06年の10得点以来、自身10年ぶりのシーズン2桁得点に王手をかけている。36歳シーズンにJ1で2桁得点となれば、日本人選手ではFW中山雅史とMF中村俊輔の35歳を抜く最年長記録で、外国人選手を含めても38歳の14年、37歳の13年に達成したFWマルキーニョス(神戸)に次ぐ年長2桁得点となる。

 もちろん、自らのゴールだけでなく、一撃必殺のスルーパスやピンポイントのクロスは健在。データ分析会社「データスタジアム」によれば、今季のシュートに直結した「ラストパス」は72本で、年間勝ち点1位を争う浦和のMF柏木(2位=64本)に8本差をつけてトップに立つ。14年から3年連続となる「最優秀チャンスメーカー」の座を守りつつ、自らの「最年長2桁弾」でCS決勝へのシード権奪取なるか。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)