<J1:G大阪0-1鹿島>◇第1節◇28日◇吹田ス

 どちらか勝ってもおかしくなかったが、G大阪は決め手がなかった。チャンスをつくるが、まだ仕上げの部分が足りない。ビルドアップする際も真ん中にロングボールを入れてははね返され、サイドでもためをつくれず、チームとしてどうしたいんだという時間帯があった。宇佐美が入ったサイドを攻められ、守備で宇佐美の体力を奪われ、同時に守備を崩されての失点。ダメージがあった。その後、相手が引いた時は特に攻め手がなく、停滞した。

 素晴らしいスタジアムができ、G大阪らしさを出せる環境となった。チャンスをつくり2次、3次攻撃を仕掛けるにあたり、ピッチのすぐそばからサポーターが後押しするのはプラス。相手には脅威だ。シーズンは始まったばかり。JリーグとACLを並行して進める中、チームのピークをどこに合わせるかは監督の中に計画があるはずだ。(日刊スポーツ評論家)